藤野駅を出発して、できるだけ旧甲州街道をポタして大月に向かっております。
野田尻宿の一番奥。こちらのお寺を巻くようにして、キツイ登りを上がっていきますと、
また、中央高速を渡ります。これだけ行ったり来たりしますので、いかに中央高速が山を貫通して作られているのかよくわかります。
途端に未舗装になり旧街道感MAXですが、すぐに県道30号に合流。
眺望の良いところを進みますが、談合坂スマートICへの標識手前で
また中央道を渡りまして、山の方に向かいます。
「矢坪坂の古戦場跡」。1530年に、ここで北条の軍勢との激戦があったそうです。この区間は、旧甲州街道は山中を行くので、自転車は難しそう。
ここは県道をそのまま進んでいきます。
展望スペースがあり、、上り線の談合坂SAが見えます。ちなみに下り線の談合坂SAは野田尻宿の横に位置しているので、結構離れていますね。
ところで「談合坂」の名前ですが、検索してみると由来は諸説あるようですね。
この付近では古戦場や砦跡が見られ、北条に攻められる厳しい最前線。いろいろ談合=相談がされていた的なのがしっくり来るかな。
一説には、 中央高速の建設が談合で 団子から転じて「談合」に。犬目、鳥沢、猿橋といったこの辺の地名で桃太郎伝説から団子が。。。みたいな説もあるようですけど。
しかし、「談合坂」をネット検索しても、サービスエリアの話や、その名前の由来というのはヒットするのですが、実際の坂がよくわからず。。。
ここまで走ってきて、具体的にどの坂が「談合坂」なのかわかりませんでした。甲州街道の坂がSAの名前になっていると思うのですけど。もしや中央高速が呑み込んでしまったのでしょうか。。。?
さて、県道30号線を進むと、少し上に集落が見えます。旧甲州街道はそこを通っています。
犬目宿に到着です。こちらも宿場町然とした良い雰囲気です。
犬目宿を抜けると人家がなくなり、更に県道30号線は峠道の様相になっていきます。
「恋塚一里塚」平成18年に西側斜面が崩れて復旧されたようです。でも往時がしのばれますね。江戸から数えて21番目。ずいぶん来たものですが、まだまだ山道は続く。。。
大月市に入り、どんどん下っていきます。
右手に旧街道の入り口があったので入ってみましたが、無理でした。
県道30号線をそのまま下り、鳥沢宿で国道20号線が合流してきます。
国道ではわき目も振らず、一気に進んで、
日本三奇橋の一つ、猿橋までやってきました。(ちなみに他の2つは錦帯橋と木曽の桟だそうですが。)実は初めてです。
推古天皇の時代に、猿が互いに体を支えあって渡っているのを参考につくったとか。。。旧甲州街道の重要な橋ですね。現在の橋は昭和59年に復元したものとか。なかなか興味深い構造です。
渡ってみますと、その下流には立派なレンガ造りのトンネルの水路が見えます。
明治45年に運転を始めた八ツ沢発電所の第一号水路橋。
紅葉は始まったばかりという感じでしょうか。
同業者さんの輪行バッグが映り込んでしまいましたね。
今回は、藤野から旧甲州街道を大月までポタしてきましたが、かなりのアップダウンで疲れました。
各宿場町が何の観光地化もしておらず鄙びた雰囲気なのが、何とも良かったです。頑張った甲斐あり!
自販機以外にはほとんど補給ポイントはありません。もし途中に補給が必要でしたら、談合坂SAに寄るのがいいですね。
現代では中央本線でも中央高速でも、あっという間に通過できるこの区間ですが、旧甲州街道の上り下りを繰り返し、かつての旅人の苦労を少し肌で感じることができました。さらには、この先笹子峠が控えているとは。おそるべし甲州街道。
もちろん笹子峠も越えたいとは思っていますが、今日はもう上り坂はお腹いっぱい。。。