田原本線を下車して、
田原本線は旧「大和鉄道」ですが、生駒線は旧「信貴生駒電気鉄道」。1964年に近鉄になりました。
1922年にまず王寺と山下(その後信貴山口→信貴山下)間が開通し、1927年に生駒まで開通。
とにかく、このあたりでは「信貴山」が重要スポットなんですね。
恐縮ながら、今回まで「信貴山」の知識もなく、地名として見たことはあるけど読み方が「しぎさん」ということも知りませんでした。。。
王寺での乗り換えは当然ながら、
田原本駅における田原本線への乗り換えでも「信貴山へ乗り換え」と案内が。
関西鉄道(→国鉄関西本殿)から信貴山へのアクセス路線として最初に開設されたのが、信貴生駒電気鉄道。さらに1922年に信貴山下〜信貴山間でケーブルカーを開設。1964年には近鉄東信貴鋼索線となりますが、1983年に廃止されたとのこと。
信貴山下駅前にはそのケーブルカーが保存されていました。
生駒の山並みに沿って進みます。
竜田川駅に到着。そういえば、昔「竜田川」って大関の力士がいてね。
𠮷原で人気の花魁「千早」に惚れたけど振られてしまい、妹の「神代」に言い寄ったものの聞いてもらえず。失意の竜田川は相撲を廃業し、実家の豆腐屋に。
ある日、女乞食がやってきたが、それが何と千早!
「おからを恵んでください。。。」「お前なぞに食わせるおからはないわ!」
悲観した千早は入水して死んでしまったってわけだ。
それが「ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」。
じゃ、ご隠居。最後の「とは」ってのは、なんだい???
近鉄だったら「鳥羽」のことかな。
なんのこっちゃ。話がそれました。
そんな在原業平に詠まれた竜田川に沿って生駒線は東山駅に向けて高度を上げます。
竜田川が思った以上に渓谷で、生駒線に山岳路線の雰囲気があるのは驚きました。
生駒駅に到着!さて、お次は、
「生駒ケーブル」に乗ろうとしましたら、何と1時間待ちとか。。。
ケーブルの鳥居前から、生駒駅改札まで列がびっしり。いやー大人気なんですね。諦めます。
予定が狂った。さてどうしよう。。。
奈良線ホームに行ってみますと、奈良行の快速急行が入線してきましたが、
奈良を感じる美しいデザイン。淡い色合いがとても素敵です。
面白そうなので、とりあえず乗って、この先を考えてみよう。
そして車内は鹿だらけ!
つり革にも鹿が???
この列車は「ならしかトレイン」という編成だそうです。
特に固定ダイヤ運用ではないようですね。生駒ケーブルに乗れなかった怪我の功名です。
奈良線も初乗車。平城宮跡を突っ切ります。現在だったら、ここに線路を敷くことはできませんね。
今後移設される予定ということですが。
実は私、奈良市内観光をしたことはないのですが、
今回は乗ってきた「ならしかトレイン」で、すぐ折り返します。
奈良観光は自転車持ってきて、ゆっくりポタリングしたいです。
長大な生駒トンネルを抜けると大阪平野を一望する絶景。
現在の奈良線の生駒トンネルは1964年に完成しているわけですが、旧生駒トンネルは1914年に開通。大正時代に生駒山地を貫くとは。。。本当によく作ったものです。
これも大阪~奈良間のすさまじいアクセス競争の結果ですね。
そして現在も快速急行は速い!生駒の次が鶴橋です。
今度は大阪線の準急に乗り換えることにしました。
これで奈良線は制覇!!