東急電鉄こどもの国線は、長津田駅~こどもの国駅3.4㎞の短路線ですが、
鉄道好きには面白い路線。
「こどもの国」は、横浜市と町田市にまたがる緑地で、現上皇陛下皇太子時代、ご成婚に際して全国から集まった祝い金を「子供のために使ってほしい」とのご意向により、整備された施設です。私もこどものころはキャンプをしたこともありますし、スケートした記憶もあります。
しかし、この緑地は戦時中は弾薬庫。戦後も米軍の弾薬庫として使われてきました。そのため、防空壕のような横穴が園内に見られるのも覚えています。
そのため、こどもの国線は弾薬輸送のために敷設されました。今昔マップで見ると、こんな感じですね。
こどもの国駅ホーム横には駐車場が広がっていますが、右にカーブしています。このような感じで線路が伸びていたのでしょう。この駐車場もひょっとしたら貨車の操車場だったりするのでしょうか???
線路に目をやると、「雪」とか「軌」とか、あまり見たことのない停止位置表示がありました。まさか東急に除雪車???
こどもの国線は、東急電鉄が運行を担っていますが、線路は横浜高速鉄道が保有しています。いわゆる第三種鉄道事業者ですね。みなとみらい線と同じ会社。
かつては「こどもの国協会」が線路を所有。こどもの国への来場者輸送のための運行しかなされず、平日やそして休園日には極端に本数が少ない路線。運行時間も8時~18時台に限定。単線で途中に交換施設もありませんでした。
沿線の住宅開発が進んでも、福祉法人の「こどもの国協会」が、通勤路線を運営することは法人の設立趣旨に反する(まー、どうでもいい理論。。。)ことから沿線住民の利便性につながる運行ができなかったようです。
横浜高速鉄道に移管されて、2000年には列車行き違いができる恩田駅も開設され、本数が増えて利便性が高くなりました。なんかつい最近の事のように思ってしまいますが。。。それも20年以上前の話か。。。
入線してきたのは、横浜高速鉄道Y000系の
「うしでんしゃ」
どうも車内を牛が歩き回ったようですね。。。
こどもの国といえば、牧場も有名。ということで、うしに載せられ折輪行。
こどもの国線は東急電鉄にとっては重要な路線です。なぜなら、車両工場があるから。
8500系が留置されているのが見えますね。ちょっとシャッタータイミング遅かった。
以前こんな感じで、横は通っていますけど。
恩田川から長津田駅にかけては勾配と急カーブになります。時速15㎞以下でゆっくり長津田に入線してきました。「ひつじでんしゃ」の方はこの日はお休みのようですね。田園都市線から工場に向かう列車はここを通ってくるわけですが、田園都市線よりもこどもの国線の方が歴史は断然あるわけですね。
さあ、プチ輪行旅を楽しみました。恩田川側に下って帰ろうと思って出口に向かうと、、、改札が
無い!
このまま出て行っていいの???
不安になって一回コンコースに上がってしまいましたが、やっぱりタッチがいらないということで。。。
Suicaの履歴を見てみると、確かに長津田駅を出場したことになっています。
こどもの国線は均一料金なので、長津田駅の改札がないのですね。
ということで、この長津田駅西口からですと、
階段も改札もなくフラットにホームにアクセスできるので、こどもの国線にらくらく輪行することができますね!!
え?3.4㎞なら輪行しないで、自走するって???
ですよね・・・。恩田川に下って、こどもの国線をくぐって帰ります。
夕涼みがてらのプチ輪行でした。