笹子峠を越えまして、
モミジが炎の如く襲いかかるようで。武田氏終焉の地感出てます。
待避線はありますが、スイッチバックではないんですね。
日川沿いに下っていきますが、ちょっと右手に寄り道を。
急な登りを頑張りまして、
出ました。怪しい「工」マークの杭とコンクリート。
下に見えるは、1997年(平成9年)に廃線となった旧中央本線の下り線跡。
奥に見えるは、「大日影トンネル」です。
明治36年(1903年)に開通し、昭和43年に複線化となってからは下り線専用トンネルとなりました。
JR東日本から2005年に旧勝沼町に無償譲渡。2007年には遊歩道として開通したのですが、現在は閉鎖中。。。。知っていたのに行く機会を逃していました。
覗いてみますと、トロッコ?が置かれて、1.4㎞先の反対側の光が見えます。
天井にも蒸気機関車の黒い煤が残っているのがわかります。
片道1.4㎞のトンネルウォーク面白いでしょうね。閉鎖前に行けばよかった。。。
そして大月方の旧深沢トンネルは「勝沼トンネルワインカーヴ」として、
湿度温度が安定したトンネルを生かしたワインの貯蔵庫になっています。
案内所があり、入り口付近を見学させてもらえます。
個人利用もできるとのこと。ロッカーにはオーナーさんの名前が張り出されています。
手前200mは個人用、奥900mはワイナリー各社のセラーになっているそうです。1㎞以上に渡り約100万本収蔵できるとか。。。
よく見ると、ロッカーが段々に配置されていて、トンネルが笹子トンネルに向けて、登り勾配だということがわかりますね。
気温は6~14℃、湿度は45~65%に保たれるそうです。
温湿度計を見ると、ちょっと湿度高い?
私たち(ほかの見学者と一緒)が扉を開閉したからかな。ごめんなさい。
空調設備が不要なわけで、エコですね。
ここで貯蔵されたワインが美味しくなるのかどうか。
私ワイン飲めないもんで、、、ぜひお試しください。
煤にまみれたレンガに時の重みも感じます。
明治期レンガ造りの廃線トンネルが、現在も有効活用できるというのは、とてもすごいですね。それも明治期の技術のすごさ。
中央本線の開通は、勝沼周辺に「流通革命」をもたらしたそうで、ぶどうの出荷は東京まで馬で3日~6日かかっていたものが、わずか半日で大量に運ばれるようになり、ワインやボトル、樽の輸送課題も解決したとのこと。
勝沼のぶどう、ワインと、このトンネルは切っても切り離せない関係だったんですね。
甲州市さん。大日影トンネル遊歩道の復活をお願いします!!
復活したら是非歩きに行きたい!