国鉄手宮線跡をウォーキングして、小樽市総合博物館にやってきました。
広い構内ですが、園内で幌内鉄道をしのばれるようなSLが1日3回運転されています。
タイミング悪く到着する直前に出発してしまいました。南小樽側に置かれている転車台は小樽築港で使われていたものだとか。
まず目を引いたのは、急行「ちとせ」室蘭行のサボを掲げたキハ56、
キロ26、キハ27、そしてキハユニ25の4両編成。北海道向けに造られた急行列車用のディーゼルカーと寒冷地向けの郵便貨物と普通車の混合車両。貴重な編成ですね。
中央には「北海道鉄道開通起点」の碑があります。
こちらの「大勝号」は、北海道炭礦鉄道時代に造られた国産としては2台目の機関車だとか。
レールバスのキハ03。これはかわいい。
「声問行」というサボが。どこかと調べてみたら天北線の駅だったのですね。稚内の近く。本当にバスのレベルなので、いかにも乗り心地はイマイチそう。長距離には使えなさそうですし、通学時間のラッシュには狭すぎ、、、、実働は10年ちょっとだったようですが。
北の大地を守る除雪車の展示がたくさんありました。
初期の除雪車は左の箱舟みたいなものだったんですね。(復元)
大正期に導入されたロータリー型除雪車(キ601)には、なんだか吸い込まれそうな。。。
キ752とキ718。なんだかロボットみたいですね。
左のキ1567は複線用で、右のキ270は単線用のラッセル車。
単線用は両側に雪を押しのけられるようになっているのですが、
複線用は寄せた雪が反対線側に行かないようになっているのか。なるほど。
DD14とDD15も見られます。北の鉄路は、やはり雪との闘いの歴史なのですね。。。
館内には、幌内鉄道で使われた蒸気機関車「しづか号」が展示されています。アメリカのH.Kポーター社製。
「い1」形1等客車も展示されています。ソファがかぎ型に置かれて中央部にはストーブが。優雅な空間です。
展示物の中でひときわ目を引いたのが、コチラの模型。
手宮駅近くの岸壁。高いところに線路を引いて、石炭積み出し用の高架桟橋があったそうです。桟橋上に停止した貨車の下部がパカって開いて、積み荷の石炭がザーっと流れて、石炭運搬船に載せられている行くという構造。
しかもこの桟橋は木造!1912年から1944年まで使われたそうです。戦時中の攻撃目標になるため、廃止されたとか。。。
手宮駅構内の奥の山肌に線路が走り、桟橋に向かう線路の当時の擁壁が残っているそうです。今回そこまでは行きませんでした。館内を見た後は、また屋外展示を見学。
C55と旧型客車の編成が止められています。近くに行けないようになっていましたが、稚内行のサボが付けられていました。かつての宗谷本線の列車はこんな感じだったのでしょうか。
そしてキハ82系が。ヘッドマークは北海です。食堂車も保存されてますが、食堂車のついた長編成に乗ってみたかったですね。。。
函館発の「おおぞら」とか「おおとり」とか。。。たまらん。
貨物列車も展示されています。石炭用の「道外禁止」は目を引きました。やっぱり下がパカって開くようになってますね。
また、救援用の車両が展示されているというのも興味深かったです。
動態展示されている「アイアンホース号」。「しづか号」同様、H.Kポーター社で製造された1909年製の機関車だそうです。
修理されていたそうですが、今年7月からまた運行再開されたとのこと。
乗車はできなかったのですが、車庫から出て転車台で転回され、客車に連結するところを見学できました。
北海道の鉄道の歴史をギュッとまとめて体感できる素晴らしい施設でした!