鉄輪☆温泉

鉄道に輪行してポタリング。締めは温泉へ!折りたたみ自転車×鉄道ライフとお出かけ記録をつづります。

国鉄士幌線跡巡り①三国峠、十勝三股駅跡

レンタカーで美瑛から

上川を経て、層雲峡で一休み。初めて来ましたが、渓谷の規模がデカすぎます。

北海道のスケールの凄みを感じつつ


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石狩川上流の大雪ダムに。十勝方面に向かって山越えです。


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ひたすら国道273号線を走っていますと、向かい側からガンを飛ばして近づいてくるヤツが。危ないってば。。。

きっとエサをあげる車がいるんですねぇ。人なれしてるようです。

現地の方に聞いたところでは、餌をもらおうと車に近寄って轢かれてしまうことも多いらしい。人間というやつは本当に身勝手だ。。。

そんなわけで、カツアゲされそうになりましたが、無視して通過。

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三国トンネルを抜けて三国峠の展望台へやってきました。北海道の国道では最も標高の高いところ。遠くの台風10号の影響もあり、暑い北海道でしたが、さすがにここは18度と冷え冷え。石狩川水系から十勝川水系に入ってきました。

三国峠から望むのは十勝三股カルデラ。100万年前の噴火でできたとのこと。

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いよいよ今回の私にとっては、北海道旅行のメインテーマがやってきました。

かつて国鉄士幌線という路線がありました。帯広から北に進んで十勝三股を結ぶ78.3km。1987年に全線が廃止になってます。

帯広から上士幌までは1926年(大正15年)に開通。その後、1937年(昭和12年)に糠平、そして1939年(昭和14年)に十勝三股駅まで開通しました。しかし、大正時代の改正鉄道敷設法では「十勝國上士幌ヨリ石狩國「ルベシベ」ニ至ル鐡道」とされていて、この「ルベシベ」は現在の上川。

つまり、もし士幌線が上記の通り造られていたら、国道273号付近を走っていたと考えられ、上川駅から層雲峡を抜けて、三国峠を長大なトンネルで抜けていたことでしょう。

 もし実現していたら、、、どんなにすごい車窓の路線であったことか。と妄想しまくりで運転してきたわけです。


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三国峠から下って「十勝三股」バス停が出てきました!!

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「三股山荘」というカフェがあります。

76キロポストが立てかけられていました。士幌線のものだったのでしょうか。
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そして建物の脇にはなんと「十勝三股駅」の駅名標が!!

これはすごいー!!!
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三股山荘の裏手には広大な敷地が広がっています。

十勝三股駅には転車台もあり、森林鉄道も分岐し、林業の生産基地でした。関係の施設だった建物でしょうか?

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最盛期は2000名近く人がいた三股ですが、林業衰退により、人口が減り、1978年から十勝三股~糠平間は、上士幌タクシーによるバス代行輸送となりました。現在は4名しか住んでないらしい。

あくまでも「廃止」でなく「代行」との位置づけでしたが、そのまま全線廃止になってしまいました。現在は旭川と帯広を結ぶ特急バス「みくに号」が1日1便。十勝三股に行くことができる公共交通機関はこれだけ。

子供の頃の時刻表では糠平から先は斜字で書かれていてね。どんなところなんだろう。って、思っていたのです。

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やっときたぜ!!!と大感動しているおとーさんなのですが、、、

家族は車から全く出てきません。