西武多摩川線のサイクルトレインで武蔵境駅に到着しました。コンコースには武蔵境駅の歴史を説明した写真パネルがあります。さすが、100年を超える歴史ある駅です。
目指すところへの写真はないかと探したら、、ありました!「浄水分岐」と書かれています。
まずは武蔵境駅から境浄水場に向かう水道局専用線跡を行ってみましょう。
テンションあがる分岐がでてきました!!また、この土地のトンガリ具合といったら・・・・刺さっちゃいそう。見るからに廃線跡「らしい」カーブを左に辿っていきますと、橋が架かっていたであろう水路を渡り、
緑道となります。武蔵境駅から1kmくらいの短い区間ではありますが、
玉川上水に到着します。渡ってすぐが、
境浄水場。この専用線は1921年(大正10年)に敷設され、浄水場建設工事資材、ろ過用の砂の運搬に使われたものだそうです。多摩川からも砂が運ばれたようで、、、運んだのは、そう、現西武多摩川線!
私も多摩川の砂利同様に、是政から西武多摩川線に運ばれて境浄水場までやってきたわけです。
今でも東京の生活を支える境浄水場。西武多摩川線がなければ、成り立たなかったのかも???
本当は、このまま取水地の多摩湖方面に行くつもりだったのですが、雨がパラパラ、一やんでは、また降りそうな湿気を含んだ重い空気。山側に進んでいくのは気が乗らなくなりました。。。境浄水場を縁取りして、「井の頭通り」を都心方面へ方向転換します。
井の頭公園までやってきました。こちらは神田川の水源ですが、これで昨年の以下のログとつながります。自己満足!
三鷹車両センターを跨ぐ、有名な跨線橋に参りました。太宰治ゆかりのレトロな跨線橋、築90年以上でも現役。明治時代のレールも使われているとのことで、歴史的価値は高い。でも安全面から存廃が議論されているとのニュースに触れますね。実際このコンクリートの階段を見てみますと、安全面としては、、、むむー・・・なかなか難しい議論でしょうね。。。
跨線橋の上は、保育園お散歩中の鉄タマゴさんたちが鈴なり。「あずさ」や中央線・車庫にいる緩行線・東西線を見て、鉄分たっぷりに大きくなってね!
さて、ここから中央本線から分かれて、通称「武蔵野競技場線」の跡にまいります。廃線線跡は1番手前の線路の先へ、
堀合(ほりあわい)遊歩道へカーブしていきます。最初自転車に乗ってしまいましたが、、、途中で気づきました。自転車進入禁止看板がありました。ごめんなさい。押し歩きで「らしい」カーブを進みます。
新武蔵境通り沿い、緑地の沿った歩道から自転車走ってOK。玉川上水を渡る橋にはレプリカのレールが設置されています。
通称:武蔵野競技場線は、この地にあった中島飛行機工場への引き込み線がルーツ。戦後、1951年に開設されたスタジアム観客輸送を目的に開通。「武蔵野グリーンパーク野球場」があり、プロ野球公式戦が1シーズンだけ行われたそうですが、あっという間に閉鎖。して、この路線も休止になり1959年に最終的に廃止したということですが、、、、なんと紆余曲折の歴史でしょうか。私それなりの野球好きなのですが、そんな球場と、さらには観客輸送が主目的の路線があったなんて、最近まで全く知りませんでした。。。
球場名を冠す「グリーンパーク遊歩道」が続きます。畑や栗林もありまして、武蔵野を感じながら進み、右に大きく「らしい」カーブを取りますと
武蔵野中央公園が出てきます。武蔵野競技場線は現在の公園をかすめて、マンションの敷地内に入ります。駅があったのはこのマンションの奥の方のようです。この一帯すべて中島飛行機の工場の跡だったそうですね。
廃線跡はそろそろお腹いっぱいですが、、、空腹なのでコンビニに。公園で休憩していますと、やっぱり雨が降ってきました。ここからどうしようかと迷いましたが、どんどん強くなりそうです。三鷹側に戻るのは面白くない。西武新宿線・池袋線側に急いで向かうことにします。
石神井川の武蔵関公園付近でかなり濡れる雨になってきました。最寄りの武蔵関駅から西武新宿線に輪行することにします。本当は西武池袋線まで行った方が自宅に帰るには輪行しやすいと思いましたが、しょうがない。。。
でも武蔵関駅までは、石神井川ポタの際に(間違って)来ましたので、以下ともログをつなげられました。自己満足!
ということで、今回は武蔵野にある至近2件の廃線跡を巡りました。短い距離でも武蔵野の自然を感じながら、見どころ沢山でした!
例えば、これらを先に巡って、西武多摩川線で是政に移動し、さらに下河原線跡を行くという周遊プランもありかなと思いました。
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