石巻までやってきましたが、すぐに戻ります。
石巻への鉄路は、まずは1912年に仙北軽便鉄道が小牛田から石巻まで開業。1919年に軽便鉄道ながら国有化されました。そして1922年に改軌の上、石巻線となったようですね。
一方の仙石線の前身は、宮城電気鉄道。1928年に石巻に乗り入れました。1944年に国有化されています。
駅は仙石線が間借りしている感じ。なんだか、構造が大月駅に似ているなと思いました。
やっぱり石ノ森ワールドですが、
これから乗る仙石線205系も、マンガキャラクターのラッピング。
この編成は「マンガッタンライナーⅠ」。
ラッピング車両があるのは知っていましたが、
石巻寄りの先頭車両は、いわゆるL/Cシート。回転してクロスシートにもロングシートにもなる座席です。これが205系に装備されているとは知りませんでした。
単なるラッピング車両だと思っていましたが、変わり種列車だったのですね。
この日はロング運用なのが乗り鉄的には残念です。
仙石線の205系にはトイレがついているんですね。素晴らしい。
以前、仙石線乗った時は、まだ103系の「特快うみかぜ」でした。
車内もキャラクターであふれています。
4両編成ですが、あおば通寄り3両は、ザ・205系なシート。
これもいまや貴重になってはいますけど、
L/Cシートは6人掛けで余裕もありますし、
石巻駅で慌てて買った、石巻笹かまぼこと岩手の「白ビール」をおやつに頂いちゃいましょう。ロングシートでビール飲むのはちょっと憚られますが、緑のロングシートで飲むよりは、こっちのシートならマシかなと。石巻からはまだ乗客少ないしね。
トイレもついている車両なので、安心ですし。
陸前山下駅には0キロポストが。仙石線には石巻港(貨)への貨物支線があります。石巻駅で見たコンテナ貨物列車が通ります。日本製紙の工場があり、その貨物輸送がメインのようですね。
東日本大震災ではDE10形機関車も石巻港駅付近で大きな被害を受けてしまったそうです。
航空自衛隊松島基地最寄り駅の矢本駅。ブルーインパルスが所属。
地図を見ると、矢本駅から石巻寄りで分岐して、基地に向かう線路もあったようですね。怪しいカーブの歩行者自転車道が車窓からも見えました。
こういう道はポタしてみたい。。。
隣の鹿妻駅前には、退役した「ブルーインパルス」T-2が展示されています。
鳴瀬川を渡ります。奥に新しい高架橋が見えますね。
この区間から新線に。旧線が歩行者自転車道になっていますね。こちらもポタしてみたいですが、
今昔マップを転載させていただきますね。2008年頃の地図が左、右が現在。
マークしているところから、旧線が自転車道になっています。
現在の野蒜駅は高台に。移転してきた集落があります。
停車時間が少しあります。遠くに海を臨みますが。。。
付近を走る列車の乗員・乗客は冷静に避難され、人的被害は発生しなかったそうですね。高台に止まった列車から無理せず避難指定地に向かうより、高台にとどまる判断をされたとのこと。マニュアルだけでなく現場状況から命を守る判断をする。生かしていきたい教訓です。
新線は2015年に開通しました。
現在旧野蒜駅は震災復興伝承館になっているそうですね。
今度は輪行して旧線をポタしながら旧野蒜駅にも立ち寄ってみたいと思いました。
松島湾に沿って進みます。
高城町駅を過ぎて、先ほど通った「仙石東北ライン」の渡り線を眺めつつ、東北本線と並走。
松島海岸駅からは、観光客も乗ってきて、乗車率はほぼ100%です。
学生の時(もちろん東日本大震災前の話)、チリ地震の津波に関するレポートを書いたことがありました。三陸は周期的に大津波の被害が出ています。
そして、周期的に大地震が起きるのは、関東だって同じこと。(日本全国全てですが。)教訓から学び続ける必要があります。
仙台に近づくにつれて、通学客でラッシュに。
L/Cシートはクロスにしてくれればいいのにと思っていましたが、なるほどね。。。
終点の「あおば通」に到着!すると対面には、
「マンガッタンライナーⅡ」編成が止まっているではないですか!ナイスタイミング!
この異色でレアな205系に乗れるのも、あとわずかかもしれませんね。