この日は高崎線、北鴻巣駅で輪行解除!駅前から自転車歩行者道を進みますと、
武蔵水路が出てきます。水路沿いには、
「さきたま緑道」があります。北鴻巣駅付近から「さきたま古墳公園」を結ぶ4.5km。
この日は夏日の予報。新緑がキレイで木陰が涼しい。自転車と歩行者が分けられていますので安全。(歩行者側は工事中箇所多し。)
「さきたま緑道」終点には、「行田・湯本天然温泉 茂美の湯」という温泉がありました。これは存じませんでした。逆コースでこちらで締めた方がよかったかも。
まずは
行田市中心部へ。水城公園にやってきました。こちらは「忍城」の外堀にあたります。
忍城は利根川と荒川の間の沼地や自然堤防を活かした難攻不落な城。上杉謙信も豊臣秀吉も落とすことができなかったとか。
「のぼうの城」の舞台ですね。(でも読んでない。)そして、ここはドラマ陸王のロケ地でもあったとか。
それこそ行田の足袋屋さんが新規事業に挑むお話でしたっけ。(これも見てないし、原作も読んでない。。。)どちらも読んでみようかな。
足袋の一大産地だった行田市内には足袋を保管していた「足袋蔵」が点在。
銀行の建物も立派で。いかに繁栄をしていたかがわかります。
秩父鉄道行田市駅まで行ってみました。駅前は何もないですが、少し離れたこの蔵はまちづくりNPOの観光案内所。足袋を中心に行田発展の歴史が学べました。
利根川と荒川による砂質土や夏が高温という条件から、江戸時代には周辺で綿花が栽培され、城下町で足袋つくりが盛んに。明治になるとますます発展。お侍さんたちも足袋関係に従事するようになったとか。日本の生産量の8割をしめるほどに。でも戦後ナイロン靴下の登場で一気に衰退。
江戸から戦後まで盛んだったので、足袋蔵も時代により、石やレンガ、モルタル等いろいろなものがあるそうで。とても興味深い。
とはいえ小腹が減りました。そうそう、行田といえば、B級グルメも有名。
こちらのお店のテラスでいただきますのは、
まず「フライ」です。
溶かした小麦粉を肉、野菜等と焼いてソース等をつけて食べる柔らかい食べ物。
この辺も小麦の産地。もともと農家のおやつだったそうです。安くて腹持ちがするということで、足袋工場の女工さんに大ヒットしたとか。
どこが「フライ」やねん。揚げとらんし。これ「お好み焼き」やないかーい。
そして、こちらは「ゼリーフライ」。
小判形で「ゼニ」それが訛って「ゼリー」になったとか。。。
どこが「ゼリー」やねん。中身ジャガイモやないかい。やっぱり揚げてないやん。これは「焼きコロッケ」やないかーい。
ツッコミいれつつどちらも美味しく頂きます。いかにも庶民的な味。ビールほしい。。。
よそ者からすると名前の違和感も面白く、こんな独特な食文化が成立しているのが興味深い。それも足袋製造が盛んだったからですし、突き詰めていけば利根川、荒川があったからこそ。その土地に根差した、これぞB級グルメの王道だと思いました!
本当はちょっと忍城に立ち寄るだけのつもりでしたが、行田市内がとても面白くて時間を使いました。
勾配もないし、足袋蔵も点在しているので、ポタリングに最適なところでした!