水道みちを進んで行きますと、
展望塔が見えてきます。
この「グリーンタワー相模原」は約38mの高さから
「水道みち」が目指す横浜方面にはランドマークタワーが見え、
反対側には丹沢方面が見えています。
この辺りには「でえらぼっち」の伝承があり、その気分で展望が楽しめるとのこと。ただ「でえらぼっち」は富士山を運んできたらしいので、もっと大きいかも?
全国各地で見られる、いわゆるダイダラボッチ信仰は相模原にもあるんですね。
相模原麻溝公園を押し歩きで抜けますと、
女子美大の前を通ります。
横浜水道の解説板がありました。女子美大と作ったようですね。
横浜開港後は、船に積む水は、山手の湧水が主に使われていました。
1882年コレラが蔓延。それに代わる衛生的な水道整備の必要性から、お雇い外国人技師パーマーさんにより、1883年調査され、1885年工事開始。そして1887年に当時の三井取水口〜野毛山浄水場まで水道が完成。
相当な突貫工事だったのですね。このあたりを今昔マップで見てみますと、
まあ農地しかないので、まっすぐ作ることができたのでしょう。
その先は県立相模原公園になっていて、
相模川水系の段丘崖際を押し歩きで下ります。
森の中を抜けると、また平地の住宅街を進みます。
ところで、この『水道みち「トロッコ」の歴史」の案内看板は、
なかなか楽しい案内板です。廃線跡だということがよくわかります。
相模線のE131系が走っていきますね。
もう少しで、ちょうど列車の下をくぐることが出来ましたが、
畑の間になったり、
住宅地になったり、
交互にひたすら真っすぐ
進んできましたが、
この五差路で雰囲気が変わります。
県立相模原公園の後、ここまで、ほぼまっすぐな「水道みち」でしたが、少しうねり始めました。
そして段丘崖の縁になります。
すると、「大島水場のヤツボ」なる看板が。市の文化財だそうです。
かなり暑くなってきて疲れたのですが、涼しそうな谷に降りるみたいなので、自転車おいて行ってみましょう。
階段を下りていきますと、石組みから湧き水が。
段丘崖から水が湧き出ています。透水性の高い礫層と通さない層の境目があるわけですね。
壺状に水が溜まるようになってて、そこで
地元の方々は野菜を洗ったり生活用水として使っていたそうです。
水の出るところには神様が宿ります。
この相模川左岸には、そんなヤツボが何個もあったとか。その由来は新聞記事の「八つの壺」というより、谷の壺な感じもしますが。
その上を「横浜水道」が通っているようで。昔からの水場と近代水道が交わっているわけですね。なんとなくロマンを感じるのですが。
さて、この後ですが、、、この日は家で野球のデーゲームを見たいと思ってて、サクッとご近所輪行のつもりでしたし、
小倉橋あたりの河岸段丘を考えると、登りは気管支炎が不安だし。。。夏のような暑さで疲れたし。。。そういえば相模線のE131系まだ乗ったことないし。。。。
と様々な言い訳を頭の中で繰り広げた結果、橋本駅ではなく南橋本駅へ向かい、
橋本まで1駅だけ、E131系500番台に初輪行!
という「横浜水道みち」ポタでした。
相模原をまっすぐ貫いているのが走行ログでよくわかると思います。(米軍住宅を除き。)
この案内板は26カ所あるそうですね。
今回は全部ポタできなかったので、残りは改めてポタしたいと思います。