軽井沢駅を急ぎ目に楽しんで、やっと出発!
せっかく涼しい軽井沢まで来たのに、すぐ下るのはもったいない。。。と、我ながら思うのですが、一昨年、軽井沢サイクリングメインコースは走っています。
その時は浅間山がとてもきれいで気持ちよかった。今回は東へ向かいます。
横川駅に向けて旧信越本線沿いに出発。廃線になった在来線の向こう側をE7系が駆け抜けていきます。
国道に入って、軽く登り始めると
在来線跡が足元に。トンネルに入っていきます。
そこから、ちょっと上がっただけで、旧国道18号の碓氷峠。
あっというまに、群馬県になってしまいました。
ペダルをほとんど漕ぐことなく、のんびり下っていきます。
何にもしないで、涼しい緑の中を抜けていくなんて。最高!!
国道はできるだけ勾配を少なく作られていますから、ブレーキを思い切りかけるような急坂がないというのも、いいですねぇ。またワインディングも心地よい。カーブには番号が付けられていて、碓氷峠下ったところで「182」とありました。
お昼近くだからだと思いますが、後ろから下ってくるクルマも少ないです。
お待ちかね。旧信越本線の遺構が出てまいりました。
架線柱も立派に残っていて、幹線の雰囲気。
あそこをEF63が、189系を押して上がって行ったのだなぁ。。と、ひとしきり眺めて、さあ次へと思ったら、
目の前にドーン!
アプト式時代の旧線のトンネルが。建設から100年以上たっても、ほとんど角が欠けていない。ビクともしそうにない重厚な雰囲気。当時の技術の凄さが際立ちます。
どうやってこの山の中に作りあげたんでしょうね。。。
この先遺構が、どんどん出てきます。
そして、旧熊ノ平駅へ。駐車場が整備されていますので、自転車置いて、
階段上がって構内へ行ってみましょう。
軽井沢方を望みます。幹線らしい立派な路盤が残っていますね。
そして横川方。横川から旧熊ノ平駅まで廃線跡は「アプトの道」というウォーキングコースになっています。(※自転車は乗り入れ不可)
あれ、下り線の架線が垂れ下がってしまっていますね。。。
旧線トンネルの左側が、ウォーキングコースになっています。
このまま歩きたくなりますが、歩くのはまたの機会に。。。
トンネルの近くには、慰霊碑と神社がありました。
昭和25年の土砂崩れで、当時あった宿舎も流され、職員と家族50人が犠牲になったとのこと。合掌。。。
厳しい自然の中で交通インフラを守ることは、どれだけ大変なことだったでしょう。
(この記事を書いている数日前も北信越から東北にかけて大雨被害が出ていますね。被害にあわれた方にお見舞い申し上げるとともに、復旧をお祈りします。米坂線や磐越西線は大ピンチ。。。)
石碑の方も見てみますと、崖崩れ防止柵がありますが、ここが土砂が流れてきたところなのでしょうか。石碑は一度割れて補修されています。その土砂崩れで割れてしまったのかな?
と、眺めておりますと、
おじさんに話しかけられました。この方、毎月1回はここを歩いているそう。
いろいろお話を伺うと、最近ここで架線の盗難があったとのこと。
だから垂れ下がっていたのか・・・。
「ひどいよなぁ。みんなで大事に守っているのにさぁ」
ほんとにそうですね。。。碓氷峠の信越本線跡は、日本の産業史、交通史を語る大事な文化財。先人たちがどれだけ苦労して、この山中の鉄路を作り、守ってきたか。そして廃線後の保存活動を思うと切ない話。。。