鹿島臨海鉄道「鹿島臨港線」ポタを神栖駅から続けていきます。
神様の栖(すみか)で神栖。よい地名ですの。
神栖駅は鹿島臨海鉄道ディーゼルカーの栖でもあるのですね。整備がされています。
この鹿島臨港線は鹿島サッカースタジアム駅から奥野谷浜駅を結んでいます。しかし恒常的に(日曜は除く)貨物列車が走っているのは神栖駅まで。
現在奥野谷浜まで行く貨物列車は不定期運行のようですね。
第4種踏切を渡りますと、
神之池(ごうのいけ)公園に入ります。この神之池は神栖市の名前の由来だそうですが、鹿島工業地帯の開発により埋め立てられて、かつての7分の1サイズになったとか。
水の確保に苦労する海の近くの砂丘地帯にある、淡水の池は崇められてきたことでしょう。水鳥のオアシスになっていますね。
パターゴルフ場の横に陸橋がありました。上がって神栖駅方を見てみます。
この辺りには「神之池駅(貨)」があったらしいですね。
その先にはYの字に切り込まれた鹿島港が見えてきました。
線路は、港を回り込みように東へ向きを変えていきますが、
この辺りでしょうか。「鹿島港南駅」があったのは。
鹿島臨港線には1978年~1983年、5年の短い間だけ、鹿島神宮~北鹿島~鹿島港南まで旅客列車が走っていました。成田空港への航空機燃料輸送を行ったことから、地元への見返りとして運行が始まったようですが、全然利用されなかったようで。。。
(宮脇俊三先生は、この鹿島臨港線で国鉄鹿島線貨物線区間の「鹿島神宮~北鹿島」を乗車したことで、「国鉄全線完乗」定義を考えてしまった。という記憶があります。すべての貨物線を乗らないといけなくなる、さらに言えば、すべての「線路」に乗らねばならなくなる。。。みたいな。違ってたらすみません。)
検索してみたら、キハ22っぽい真っ赤な車両が走っていたようです。
このエリアもしっかり「つくば霞ケ浦りんりんロードサイクリングマップ」が
網羅してくれています。
その中で、こちら「ファリーナ」(鹿島製菓)が紹介されていたので立ち寄り、カロリー補給休憩。「究極のメロンパン」が有名とのこと。
旭村のクインシーメロン果汁がふんだんに使われているそうです。
5月に鹿島鉄道跡を走った後、たくさんメロンハウスを見ました。
すんごい芳醇なメロンの香り。甘ウマでした!
東に方向を変えると途端に海からの風が強くなりまして。
しかもプラントエリアになり、空気があまりよくないです。。。
線路横には木々が茂っていますが、防風林なんでしょうね。知手駅跡付近を過ぎて、今度は線路は北向きに曲がっていきます。
各工場への入り口を覗き覗き北に進みますが、
途端に、遮断機がなくなってしまいました。この先は完全なる廃線ですね。
振り返ってみますと、線路に材木を渡しただけの簡素な車止め。
少し戻って、防風林の中に入ってみますと、
JSRの工場への引き込み線は活きているようです。ここからの不定期貨物列車が残っているということでしょう。ここが終点、奥野谷浜(貨)駅ということでいいのかな?これにて鹿島臨港線、完乗(のつもり)!!
かつては奥野谷浜から、さらに北に進み、そして西向きへ。堀込式の鹿島港をぐるっと包囲するような鉄路。
本当はこの先の廃線も巡ろうと思っていたのですが、風の強さと大型トラックの怖さ、そして時間の問題もあり、ここで切り上げることにします。