今回は、茨城交通茨城線跡を辿ってまいります。赤塚駅から那珂川右岸エリアを走っていた路線で、1927年に御前山まで開通、1971年に全線が廃止になりました。
廃線跡の多くが道路に転換されています。常磐線から離れて左へゆったり曲がり、
東石川駅があった付近の東赤塚バス停です。少し先の左斜面に、茨城交通と書かれたコンクリート杭が残されていました。テンション爆上がりです。
広い二車線道路でしたが、急に狭くなり、廃線跡感が強いところがあります。谷が盛土で埋められていますし、この軽く切通し的な斜面が、らしい感じですね。
東に向かっていた廃線跡は、左に大きく急カーブして方向を変え、上水戸駅跡です。今月には新たにオープンするディスカウントストアになるようで、オープンに向けて整備されていました。進んでから振り返ると扇のように広がる土地の形状をしており、ここもらしさが全開です。
この先進むと、今時珍しいポルノ映画館があって、昨今ではなかなかお目にかかれないヌードポスターが張ってありました。ブログに載せたいけど、、、自主規制。そのあたりが曙町駅跡。そういえば横浜で曙町といえば、、、って感じですねぇ。
その先進むと「大学前」駅跡。茨城交通のバスの車庫になっています。茨城線の車庫もあったのでしょうか?茨城線は茨城大学の学生さんの交通手段だったでしょうね。
堀駅跡付近を通り、水戸市郊外を進んでいきます。
ふと、住宅が途切れ、斜面を下り、常磐自動車道をくぐっていきますと、田野駅跡付近です。
少し先で一度県道に飲み込まれます。かるく登り、右手に分かれて、飯富駅跡付近。
気持ちよく下っていきますと、突き当り。。。この先は藪。立ち入り禁止の看板すらも飲み込まれていて辿れません。。。
藤井川の方に回り込みまして国道123号線を進みます。左手の土手が怪しい。その先、廃線跡は国道に合流していきます。
国道123号線は直線で登っていきます。奥久慈里山ヒルクライムルートの立派な看板がありますが、鉄道はそんな上り方はしませんね。左に分かれて田んぼの道を進みます。
ここから右手に分岐して那珂川のほとりに向かう砂利貨物線?もあったようですが。
秋晴れの空が気持ちよく、廃線跡ポタには最高です。谷戸の奥のなだらかな勾配を上り、
その先に那珂西駅がありました。造園会社さんが立派な駅名標を作っていますね。ホームの跡もあります。
信号や勾配標、ポイント切り替えレバー等も置かれ、遊び心ありますね。
石塚の住宅地を抜けて、茨城交通の石塚車庫です。このあたりが石塚駅があったところのようです。
石塚駅跡から森を抜け、山と田の境目を気持ちよく進みます。常陸岩船駅跡を越えて、
川を渡りますと、区画整理された田んぼになります。国道123号に回り、
右の集落に入って行きます。阿波山駅跡地は旧桂村の中心部。現在は公民館があります。
廃線跡らしい道が続いて、
国道123号にぶつかります。阿野沢駅があった辺り。その先国道に沿って緑道がありますが、廃線跡でしょうか?
終点御前山駅手前には、橋台と築堤の遺構が残っています。
御前山駅の周辺の住所は「駅前」だそうで。廃線後は嘘?と言われるような住所ですが、現在では少し先には「道の駅かつら」がありますので、よかったですね。(?)
道の駅は大盛況!!御前山を見ながら、地元餅米の赤飯おにぎりと道の駅で作っているよもぎ饅頭でカロリーを取ります。どちらも素朴ですが、とてもいい味でした。よもぎ饅頭は香りが爽やか。
ほとんどの廃線跡が道路に転換されていて、走りやすいところも多いです。奥久慈里山ルートだけでなく、こちらも楽しいですよ!
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