今回は栃木県内で、盲腸線同士をつないでみたいと思いました。
「真岡鐡道」の茂木駅をスタートし、未成線「国鉄長倉線」の跡をたどりながら、「JR烏山線」に沿って、締めは「大金温泉」で一風呂のコースです。見どころ満載でしたので2回に分けてアップします。
茂木駅をスタート。本当はSL列車で輪行したいとも思いましたが、少し時間が遅くて使えなかったのが残念でした。
線路に沿っていきますと、程なく線路は切れて北側には路盤の跡が続いていきます。着工したものの戦時中に不要不急路線とされ、そのまま完成しなかった「未成線」の「国鉄長倉線」跡です。
茂木から、後郷(うらごう)、下野中川、小深、野田、長倉の各駅が予定されていたそうですが、特に茂木から下野中川の間に痕跡が残っているので、辿ります。
芝生のところが路盤跡のようです。県道にぶつかるとその先は川になっています。
茂木城址の山を眺めながら、この川に橋脚がかかっていたのでしょうか。川床にコンクリートで固められたところもあります。川を渡ると歩行者自転車専用道になり、住居の裏手を登っていきます。この緩いカーブが鉄道らしい感じ。
その後は広い道路に飲み込まれて、切通しを抜けていきます。
切通しを下ると、進行右手に路盤の土手の高まりが続きます。国鉄を表す「工」マークのコンクリート杭も残されています。
車道と交差する地点で茂木側を振り返ります。
樹木のトンネルの向こうから、列車が今にもやってくるように思えませんか?
砂利道で路盤が続いていきます。農道として使われているようで、走ってみたい気もするのですが、この先は谷の奥に入っていってしまいますので、県道に迂回します。
県道27号線の「小井戸の切通し」を越えます。
そして、トンネルがでてきました。これで長倉線の路盤をくぐります。しっかりしたコンクリートづくりですね。
長倉線の路盤は右手に続いていきます。自転車でも上がれるところがあります。
路盤は砂利道となっていますが、ここも農道として使われているようなので、自転車でも行けそう!そのまま進んでいきます。
森を抜けると果樹園や田畑を突っ切っていきます。列車に乗っている気分になります。中川郵便局の裏手は、自転車では難しそうでした。
車道に出て公民館の前に回り込み、茂木側を振り返ると路盤が確認できます。郵便局もあるので、このあたりが下野中川駅の予定地だったのでしょうか。
この先はたどることが、難しいようです。なんといっても、この後は那珂川を渡らなければならず、難工事は必至。。。戦時下で不要不急とされるのは仕方がないですね。。。
ここまで茂木駅から6kmちょっとですが、未成線をたどる旅を堪能しました。
この後、烏山方面に向かいますが、続きはまた次回アップします!
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※2021年11月にも長倉線跡を再訪しています。